新たなご当地グルメの誕生です。
ここ数年、水揚げが増えている魚を使った、北海道函館市の名物「塩ラーメン」が開発されました。
10月に行われるイベントで無料で振る舞われます。一体どんなラーメンなんでしょうか?
透明感のあるスープにストレートの細麺。北海道函館市の定番グルメ「塩ラーメン」です。しかし、トッピングされているのは鰹節ではありません。その正体は?
ブリです。北海道南部を中心に水揚げ量が増えていますが、北海道民にはまだ馴染みが薄い魚です。
そこで、函館市内の企業関係者などで作るグループが消費拡大を進めてきました。2020年には「ブリのカツ」を開発し好評を得ました。
そして、今回考案したのがブリを使った塩ラーメンなんです。開発を手がけた函館市のお隣・北斗市の飲食店の店主は。
Pokke dish 齊藤 亘胤さん:「うまみの成分でいうと、ブリの方がカツオより高いと思う。ブリ節をうまく活用していければ、おもしろい食材になることがわかった」
ブリ節は北海道東部の羅臼町の加工業者の協力を得て作りました。
そのブリ節とブリのあらなどで、だしを取ったスープ。トッピングには皮目をあぶったブリのチャーシューと、ブリ節をのせています。
函館市の飲食店関係者などによる試食会での反応は?
試食会の参加者:「おいしい」
試食会の参加者:「おいしい、ブリチャーシュー」
試食会の参加者:「食事した後でも、もう一杯いけるさっぱり感。なんなら朝からいけます」
反応は上々。このブリづくしの塩ラーメンは、10月1日から函館市内を中心に開催される「ブリフェス」の中で無料で振る舞われます。
はこだて海の教室実行委員会 國分 晋吾さん:「『おいしい』と言ってもらえて、ほっとした。函館市の人にとって塩ラーメンはすごく大切なもの。ブリが味のじゃまをせず、引き立てるという意見をもらったので作ってよかった」
函館市に誕生した新たなご当地グルメ。型やブリな塩ラーメンに、メン食らう人も続出か?
ブリの消費拡大に期待が高まっています。